そら豆由来の「ファバプロテイン」とは?効果やデメリットなどを紹介

そら豆由来の「ファバプロテイン」とは?効果やデメリットなどを紹介
   

ファバプロテインは、そら豆を原料にして作られるプロテイン。栄養価や安全性などの観点で、ほかの植物性タンパク質よりも優れた面があります。

今回はそんなファバプロテインの特徴やメリット・デメリットなどを解説します。ファバプロテインを使った「栄養パスタ」についてもお伝えするので、ダイエットや筋トレにぜひお試しください。

ファバプロテインとは

ファバプロテインとは、そら豆由来の植物性タンパク質のことです。「ファバ」はそら豆の英語表記「fava bean(ファバ ビーン)」から来ています。「ファヴァビーンプロテイン」「そら豆タンパク」などとも呼ばれます。

ファバプロテインの特徴は、クセのないマイルドな味わいやアミノ酸スコアをはじめ栄養価が高いこと。そのほか、アレルギーフリーやGMOフリー(遺伝子組み換えでない)といった観点からも注目されています。

ファバプロテインは、今後ソイプロテイン(大豆タンパク)やピープロテイン(えんどう豆タンパク)に次ぐ、ヴィーガンプロテインのスタンダードになるかもしれません。実際、国内外でファバプロテインパウダーやそら豆タンパクを使った食品の製造・販売が進んでいます。

ファバプロテインの特徴・メリット

ファバプロテイン(そら豆タンパク質)には、主に以下のような特徴やメリットがあります。ファバプロテインに魅力を感じる人は、ぜひ同タンパク質のパウダーや加工食品をお試しください。

風味にクセがないので加工しやすい

ファバプロテインは、味や匂いにクセが少なく、加工しやすい食品です。原料特有の苦味や豆臭さがないので、フレーバー付きのプロテインパウダーやお菓子などを作るのに向いています。

また口当たりがなめらかでクリーミーなこともそら豆タンパク質の特徴です。ヴィーガン志向の人に向けた乳製品の代用食品としても活用が期待されます。

アミノ酸スコアの高い良質なタンパク質

ファバプロテインはアミノ酸を豊富に含む良質なタンパク質です。必須アミノ酸の含有割合を示すアミノ酸スコアも75※という比較的高い数値を示します。含硫アミノ酸とトリプトファンを除き、必須アミノ酸9種類のうち7つが基準値を超える水準です。

またそら豆は、大豆よりもイソロイシン、えんどう豆よりもロイシンを多く含みます。ロイシンは筋肉の強化や育毛、イソロイシンは筋肉の修復、疲労回復などに作用すると言われており、どちらもダイエットや筋トレ向きです。

※日本食品標準成分表2020年版のデータと1985 年2-5歳児童のアミノ酸評点パタンで算出

参考:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)アミノ酸成分表 編」、日本食品分析センター「食品たんぱく質の栄養価としての『アミノ酸スコア』」

ミネラルや食物繊維も豊富に含む

ファバプロテインは、カリウムやマグネシウムも豊富に含みます。カリウムは筋肉や心肺の機能調整、マグネシウムは筋肉の収縮などに作用する、ダイエット・筋トレに関連したミネラルです。

またファバプロテインには、食物繊維も多く含まれます。そのため、便秘の改善をはじめとする整腸効果や、血糖値・コレステロール値の抑制なども期待できます。

大豆アレルギーでも食べられる

そら豆と大豆は属性が異なることから、ファバプロテインは大豆アレルギーの人でも基本的に摂取可能です。大豆を食べられない人がそら豆でもアレルギーを起こすことは稀だといわれています。

そのため、アレルギーでソイプロテインが摂れない人にもファバプロテインはおすすめです。ただし、大豆の代替食品としてそら豆が適切かどうかは人によって異なります。医師と相談の上、摂取するかどうかを決めましょう。

遺伝子組換えでないので安心

日本企業のファバプロテインは、原則として遺伝子組み換えでないそら豆を使用して作られています。日本では遺伝子組み換えのそら豆を輸入できないからです。そのため、遺伝子組み換え作物の健康リスクが心配な人にもファバプロテインは適しています。

また海外においてもファバプロテインはGMOフリーの食品として注目されているため、遺伝子組み換えでない可能性が高いです。海外製のファバプロテインを購入する場合は、「GMO free」「non-GMO」といった表記をご確認ください。

ファバプロテインのデメリット・注意点

ファバプロテインには以下のようなデメリットもあるので注意しましょう

ほかのプロテインより価格が高い

ファバプロテインは流通量が少ないこともあって、ソイプロテインやピープロテインなどよりも価格が高めです。そのため、安さを重視する人やたくさん量を摂りたい人には不向きかもしれません。

とはいえ、今後ファバプロテインが普及した場合、そら豆の供給量も増えて価格が安くなる可能性も考えられます。またファバプロテインを使った食品には、企業努力などによって標準的な価格で提供されている商品もあります。

商品のラインナップが少ない

ファバプロテインは、ソイプロテインやホエイプロテインなどに比べて知名度が低く、商品ラインナップはあまり多くありません。そのため、自分に合った商品を見つけられない場合もあるでしょう。

しかし、ファバプロテインを使って食品を作る企業は徐々に増えてきているため、将来的にはラインナップも充実するはずです。お気に入りのメーカーやブランドがあれば、お問い合わせページなどでリクエストしてみるのも良いかもしれません。

ファバプロテインを使った「栄養パスタ」

EVO FOODの栄養パスタは、そら豆を原料としたファバプロテインを使って作られています。元はえんどう豆のピープロテインを使っていましたが、味わいやアミノ酸スコアなどを考慮し、ファバプロテインに変更しました。

栄養パスタでは、主食のパスタを食べながらそら豆由来の良質なタンパク質(アミノ酸)やミネラル、食物繊維を摂取できます。なおかつ普通のパスタより低糖質・低脂質でヘルシーなので、ダイエットや筋トレにおすすめです。

EVO FOOD栄養パスタEVO FOODの「栄養パスタ」

エボパスタは高栄養×満足感でダイエット中でも食べられるパスタ。余分なものは使用せず一つ一つの原料にこだわり、楽しく健康的な食生活を続けることをコンセプトとした本格栄養パスタです。

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まとめ

ファバプロテインは、アミノ酸やカリウム、マグネシウムなどを豊富に含む栄養価の高い食品です。また大豆アレルギーの心配がない、遺伝子組み換えでないなど、安全性にも優れています。

ファバプロテインに興味のある人は、これを機会にそら豆タンパクのパウダーや食品を摂ってみましょう。その際はぜひEVO FOODの「栄養パスタ」もお試しください。


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